そらのわーるど

旅を仕事にって本当に出来るの?システムエンジニアとして会社勤めしていた私がニートになって徹底検証!

【初心者必見】富士登山のスケジュールと持ち物リスト

富士登山に行こう

ここで提案するのは下記の条件

■ツアーではなく個人手配したい

■吉田ルート(初心者コース)

■山小屋に一泊する

■東京発

はじめに言っておきます。

私は超心配性です。

でもこのスケジュールと装備で無事、目的を全て安全に達成できたので、心配性のかたは参考にしてください。

尚、このスケジュールと装備は2019年9月上旬に達成したものです。日の出の時間などはリンク先を参考にして、計算してください。

私の心配事

高山病

富士登山での高山病は3人に1人がなると言われています。

あと、私なんとなく高山病なりやすそう、こんな嫌な予感を抱く背景には、偏頭痛と気管支喘息を持病として持っているということがありました。

持っていくべき水の量

普段から水分はよくとるし、手を洗うのも自分の水だという噂。

上で買うとめちゃくちゃ高いと聞くし一体どれくらい持っていけばいいのか。

トイレ事情

ボットン便所だったらどうしようという不安。

山が好きだけれど毎回この心配。臭いとかも恐怖です。

ご来光待ちの寒さ

寒さ対策にどれだけの羽織りものやカイロを持っていけば耐えられるかな。

重たくなるけれど持てど持てど不安は尽きないのが服装。

 

こんな不安を全てリュックに詰め込んで登って降りてきた私が絶対安心プランをお伝えします。

尚、必要とあらばリンクを貼り付けていきますが「私の出した結論」であることをご理解ください。富士山スケジュールの全体、詳細、最後にこの心配事に対しての結論をまとめていますので、必要な部分をすくい取って、参考にしていただければ幸いです。

全スケジュール

07:55 新宿バスタ 出発

10:30 富士山五合目(吉田口) 到着

POINT✩到着後1時間以上ここでの休憩をとる

五合目ですでに標高は2305メートル、体の変化はあまり感じられないだろうけれど、ここで焦らずゆっくり過ごしてください。

To Doリスト

・着替え

・無料のトイレ利用

・エネルギー摂取(私はドーナツを食べました)

11:45 出発

15:30 山小屋 東洋館に到着 

16:00 着替えを済ませ、夕飯

17:00−18:30 仮眠①

18:30 【事故発生】夕暮れの雲海を楽しむ予定だったが夜になっていた

19:00 400円のカップラーメンを食べる

20:00-22:30 仮眠②

23:15 宿出発

--- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---日付は変わり

04:30 山頂に到着

05:10 ご来光

日の出時間※日の出時間は山小屋で聞くのがベスト

06:30 下山開始

13:00  帰還

13:50 バスに乗って河口湖駅へ向かう

※新宿行きのバスに乗るのがベタなコース 

ルートの確認

富士登山のルートは4つあります。下記の通り。

難易度がわかりやすいよう年間の(H.29)登山者数も合わせて書いておきます。

吉田ルート(172,657人)

須走ルート(23,475人)

御殿場ルート(18,411人)

富士宮ルート(70,319人)
www.fujisan-climb.jp

このページにたどり着いているあなた様が今回初めての富士登山ならば

迷うことなく吉田ルートの選択してください。

混雑はしますが、それだけ人がいるという安心と、売店の数また救護体制が一番整っているのもこのルートだと言い切れます。

山小屋の手配

山小屋は5合目から8.5合目までに点在しています。雑魚寝やセパレートタイプなどの好みももちろんですが、ご来光をどこで見るのか、高山病のリスクなども色々な駆け引きをする必要があります。

www.fujisanguide.com

 

これらに優先順位や目的、体力を総合してどこで休むかを考えるといいでしょう。

  メリット デメリット
7合目 ・高山病のリスクが下がる
・1日目にゆっくり休める
・ご来光を頂上で見るためには24時前出発
・頂上の渋滞には必ずはまる
8合目 ・頂上でご来光を見るためには安心できる標高
・出発を少しゆっくりにできる
・寝て起きた時の高山病のリスクが高まる
・頂上の渋滞には必ずはまる
8.5合目 ・到着すればゆっくり休める
・山頂での寒さ対策さえできれば渋滞発生前に登頂できる
・初日に一気に登るため体力が無いときつい
・高山病のリスクが高まる

①頂上でご来光必須×体力の心配は特にない

 より頂上に近い山小屋をおすすめ

②頂上でのご来光が見たい×体力あまり無い

③頂上でのご来光が見たい×高山病もどうにかなりそう

 8合目の山小屋がおすすめ

④高山病が怖い×体力は気合いで補える

 7合目の山小屋がおすすめ⇦私はここに宿泊

そもそも高山病って?

体が急激な高度の変化に順応できず、血中の酸素濃度が下がって生じる病気。

頭痛やめまい、吐き気などがとても怖い。

水分補給や深呼吸で回復する場合もあるが、下山することでほとんど治るので頑固になりすぎず「高山病発症したら登頂を諦める」くらいのゆるさ、意気込みで臨むことをおすすめします。

高山病を発症しないためにできる限りの対策を取ろう

・5合目で体を慣らしてからスタートすること

・走ったりせず、ゆっくりと登ること

・こまめな水分補給【重要】

・腹式呼吸、特に吐き切ることを意識する

 

睡眠時は呼吸が浅くなりがちなので、仮眠をとり目覚めた時に強烈な頭痛!が襲ってくることも。私はとにかく寝て起きた時の頭痛が怖くて7合目に宿をとりました。

www.fuji-toyokan.jp

尚、宿に到着時私はすでに頭が痛かった!!頭痛薬を飲み、冷えピタをし、深呼吸をしながら仮眠を取ったら運よく頭痛は治りました。(よかった・・・)

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バスの手配

行き

 登山最盛期の時は一瞬で売り切れるバスです。1ヶ月前に発売するので確実に取りましょう。

新宿(南口)→富士山5合目(吉田口)

www.highwaybus.com

新宿から電車、バスを乗り継いでもも4時間程度で行けますが、荷物を持って乗り換えをする労力を考えると0時にアクセスしてバスをとる方が圧倒的に楽かと思います。

帰り

同じく富士5合目から新宿までの便があります。

富士山5合目(吉田口)→新宿(南口)

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体力の有り余る人は14:00でも問題ないでしょうが、心配であれば15:00の便が安心です。私だったら絶対に15:00を取ります。要予約

しかし、ここでもう一つ提案。

15:00のバスに乗らなければいけないという時間のリミットがあるのは、目標があってとてもいいと思います。でもそれでも不安な時・・・ってありますよね。

しかも下山は一気に下れる故に高山病になるひとが続出するとかしないとか。

今回私がとったら帰りの交通手段は下記の通り。

①予約不要の路線バス、富士急行バスを利用

富士山5合目(吉田口)→河口湖駅

https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/detail/id/14

着替えなども終わってからチケットを窓口で購入。

1,540円

②河口湖駅発の高速バスをネットで購入

河口湖駅→東京駅(日本橋口)

※新宿や横浜行きなど多くの高速バスが走ってます

https://bus.fujikyu.co.jp/highway/detail/id/37

2,000円

600円程割高になるものの、焦らなくていいことは私のメンタルにはぴったり。

山梨のソウルフードほうとうも食べられました!

②のバスは乗車1時間前で購入しましたが、元々は鈍行電車で帰るつもりだったので事前の予約はしていませんでした。

服装リスト(参考:9月上旬)

家ー登山開始まで

・吸水性のあるTシャツ(綿は汗をかいた時に体を冷やすので絶対NG

 ・UVカットの薄手のパーカー

www.uniqlo.com

・スポーツタイツ 

 ・短パン 

・サンダル

・帽子

登山開始ー山小屋

格好はそのままに、靴を履き替えます。サンダルはロッカーに置いて行かず、持っていきます。

靴下、なめてはいけません。しっかりしたものを履いてください。

シューズも1万円前後で買えますし、レンタルもあるので準備することを強くおすすめします。 

山小屋ー山頂

山小屋についたら着替えをします。荷物を減らす為にパジャマは持っていきません。

・Tシャツ(次の日のTシャツをここでもう着てしまう)

・長ズボン(裏起毛ついているのを履きました)

・靴下

・下着もこの段階でチェンジ

・サンダル(トイレに行くときに靴をいちいち履くのは面倒なのでサンダル)

23時に宿を出発する前、下記を装着して出発。

・スポーツタイツ

・フリース

山頂ー下山

山頂は極寒!ウルトラライトダウンに、マウンテンパーカー(着脱できるやつ)を徐々に羽織っていきました。私が登った日はとても天気が良かったですが、ウルトラライトダウンだけでは間違いなく寒かったです。

www.uniqlo.com

mens.tasclap.jp

下山してから

ロッカーに着替えを置いておきましょう。

ワンピース1枚とサンダルで帰ればいいかなと思います。

持ち物リスト

メインリュック チェック 持ち物リスト 備考
防寒具   ニット帽  
    イヤマフラー  
    ネックウォーマー  
    手袋 なくてもよかった。グローブで代用できる。
    マウンテンパーカー  
    ウルトラライトダウン  
    折りたたみシート ご来光待ちの時直座りだと冷えやすい
    カイロ  
雨具   レインウェア 絶対に上下セパレートタイプ
    リュックレインカバー  
    スマホケース  
着替え   Tシャツ 防水の為にジップロックや圧縮袋に入れると◎
    フリース  
    パンツ  
    下着  
    靴下  
洗面類   歯磨きシート 歯磨き粉はNGなのでスッキリしたい人は必携
    コンタクト  
    ボディシート 冷えるのであまりスースー系はおすすめしない
    ズボラシート クレンジングや化粧水が一体になっているシート
洗顔ができないので日焼け止めを落とす為にもおすすめ
その他   トレッキングポール 2本がおすすめ
    ハイドレーションシステム こまめに水分補給がしやすくておすすめNo.1
    折りたためる水筒に入れ直した
サブバッグ チェック 持ち物リスト 備考
サイフ   小銭 トイレは一回200円
参考)私は2000円分持っていきました
トイレ近い人は3000円分持っていきましょう
    現金 協力金1,000円+適当に。400円しか使わなかった
参考)水500ml 400円
カップラーメン400円
生ビール600円〜800円
    交通系ICカード  
    保険証  
    免許証  
    サングラス  
    日焼け止め  
    塩分と行動食 熱中症対策は勿論、塩分をバランスよく摂取すると
トイレに行きたくなる回数も減ります。
私が持っていったもの)
・塩分チャージャー10粒
・キャラメル
・ハイチュウ
・カロリーメイト
    ティッシュ  
    ウェットティッシュ  
    ヘッドライト 必須。安差で購入せず、広範囲を照らすものの準備を
    目薬 目が乾くのであると安心
    ゴミ袋用の袋  
    モバイルバッテリー  
    充電コード  
    グローブ 軍手でも十分
+α   あると嬉しい 無くても問題ない
    一眼レフカメラ ご来光を撮影する為に登ったといっても過言ではない
    小さい三脚 ご来光をタイムラプスで撮る為
    スマホにつける広角レンズ 友達と登ったのでセルフィを撮る為
    カメラの電池  
    マスク 下山時に結構な砂埃です、が私はしなかった
    テーピング 万が一の靴擦れ、捻挫用に
テーピングを巻けない人は絆創膏が無難
    生理用品 女性は気圧の変化で突然生理になることも
万が一怪我をした際にも止血に使えるので持っていくと◎
    イヤホン 山小屋での耳栓がわりに
    メイク道具 写真に残るから最低限はメイクしたかった!
私が持っていったもの)
BBクリーム、アイブロウ、眉マスカラ
割れても良いシャドー、まつ毛カーラー

スプレッドシートはこちら

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私の心配事の答え

高山病

結局、私は高山病になりました。ご来光待ちの時の頭痛は当分忘れられなそうだし、下山する時も痛くて、休み休みだった為に平均4時間と言われている下山道6時間かかりました。

原因は明らかで、スケジュールに書いている仮眠②の時に一睡もできなかったのです。

呼吸が浅くなっているのがわかって、吸いきれないような吐ききれないような感じで、ただ目を瞑っているだけ。寝不足が起因して発症したと断言できます。

 

それでも万全の対策をしてたからか、頭痛が辛くても後悔は何もなかったです。

頭痛薬を飲んだけれどやっぱり気休めですね、効くから忘れずに!とは言えません。でも私は飲みます。

高山病を発症しないためにできる限りの対策を取ろう

・5合目で体を慣らしてからスタートすること

・走ったりせず、ゆっくりと登ること

・こまめな水分補給【重要】

・腹式呼吸、特に吐き切ることを意識する

恐れていたことがまま現実に発症したのは残念だったけれど、私はまた富士山を登ると思います。これ以上の対策と言えば山小屋でいかにぐっすりと眠れるか、ただこれだけです。

 

そして、ご来光を山頂で見ないということも一つの選択だということを知りました。

山小屋のところからでも十分に綺麗なご来光が見られます。しかも山頂より雲海が近くてより幻想的かも・・・?

ゆっくり休息をとり、ご来光を見てから山頂を目指すのも、人の流れで止まる事のできない登山道よりもマイペースで登れるし、ご来光を見たら下山することを選んでもいいのですから。

次回は山小屋からのご来光を見ることを検討しようと思っています。

持っていくべき水の量

結論から言うと、私は5L持っていきぴったりなくなりました。後半は少しチマチマ飲んでいたような気もします。

1日目の登り:1.8L

2日目の登り:2.0L

2日目の下り:1.2L

※少量をうがいにも使用、手はウエットティッシュで拭きました

しかし私は今も現役でバスケットをやっているので多少体力に自信があり5リットル持っていく事を選びましたがリュックに初めは+5キロの重りを背負っているということになります。いやー重かった。とてもとても重かった。

--- --- --- --- ---提案--- --- --- --- ---

持っていくのは3L

1日目の登り:1.5L

  山小屋で500mlの水を購入(400円)

2日目の登り:1.5L

  9合目、8合目の下山ルートで500mlの水を購入(400円)×2本

2日目の下り:1.5L

下山時に少しゴミは増えますが、ダンベル運送代だと思えば水も予算に入れてもいいと思います。荷物が重たいことでの疲労はなかなかなものですからね。でも水分は我慢するところではないので、重たいのが嫌ならばお金で買うことを徹底してください。

トイレ事情

私の入ったトイレは水洗トイレ(再生水)、ピストル式のトイレ、ちょっとよくわからないエコなトイレで、想像していたよりはずっと綺麗でトイレに行くのを我慢することはなかったです。

ただ、ちょっとよくわからないエコなトイレは涙が溢れるくらい汚くて(書いている今も大量に水を飲んで何かをグッと堪えている)ハズレのトイレは間違いなくあります。それはもう運!山なんだから我慢して!

どこか知りたい方は、TwitterのDMに連絡をください。(フォロー&固定ツイートRTで私が一回引いたそのトイレをアンロックしますね笑)

ここでそのトイレを公開してしまうと、そのトイレへの協力金が集まらず改善されないと嫌なので!

ご来光待ちの寒さ

私が登った日はとても天気がよかった。でももし天気が悪かったとしても今回私が持っていった以上の防寒着の準備はこれからもないでしょう。今回以下も、以上もない万全な対策だったので、怯えすぎた故に十分な対策ができました。

一緒に行った友人はとても寒がっていたのですが、レインウェアを羽織ったり糖分を取らせたりしました。

 山頂ではサバイバルシートを纏っている人も多くいました。きっと暖かいのだと思いますが、私はゴミが増える方が嫌なので2度目も持っていくことはないと思います。

カサカサ音が少ない 静音 サバイバル アルミ ブランケット 130×210cm 6813

カサカサ音が少ない 静音 サバイバル アルミ ブランケット 130×210cm 6813

 

 まとめ

富士登山は多くの人がしているから、きっとそこまでの難易度ではないのだろうと思っていました。しかし、富士山はやはり日本一の山です。簡単なわけがありません。

遭難する、といったリスクは低い登山道だとは思いますが、岩場などで落ちてしまうリスク(荷物が重たくて後ろに倒れそうな瞬間はありました)や天候の変化で耐えられないような寒さがあったり、落石、噴火のリスクもある山です。

なめてかかると痛い目に合うぞ、と断言します。

そして何より私が今回痛感したのは登ったら下りなければならないということ。下山のことまで全く考えていなかったのです。

こ、こんなにリスクヘッジをしていたというのに痛恨のミス。

「富士下山」

この単語を精一杯普及させていきたいと心に決めました。

富士登山をする前に、一度山登りトレーニングをしてくださいね。

Tシャツの速乾性の大切さを知ること、トレッキングシューズの慣れなどの準備を怠らないことでより充実した富士登山を満喫できると思います。

【おすすめの山】

東京近郊:御嶽山

大阪近郊:六甲山

 

でもね、やっぱり、これだけの人たちが富士山に登る意味は、ご来光を見たときわかりました。素晴らしい景色と出会えますように。

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